歯と歯との隙間がある方、いわゆるすきっ歯の方は、親しみやすく見えたり、年齢より幼く見えるためみんなから可愛がられます。しかしチャームポイントになることもあるのですが、本人にとってはコンプレックスになってしまうこともあります。歯と歯の隙間を治したいけれども、どうしたらいいのかわからない、と悩んでいる人も多いのでないでしょうか。

空隙歯列

歯と歯との隙間がある歯ならびのことを空隙歯列と言います。空隙歯列が歯にとって大変な悪影響を与えるというわけではありません。ただしその見た目にコンプレックスを持っているのなら治療すべきです。

特に１番前の歯に隙間がある場合、正中離開と言いますが、失礼ながらちょっとオマヌケに見えてしまいます。歯は顔の中心です。やはり目がいってしまうのです。

空隙歯列の治療法

実は空隙歯列の治療法にはいくつかあり、本当に狭い隙間であるようなケースでは、1日あるいは数回だけの本当に短期間で治療を終わらせることもできます。

1.ダイレクトボンディング法

歯の隙間の部分に歯の色によく似たコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックをいれて、形を整える方法です。治療を行う歯科医師のテクニックによって仕上がりに大きく差が出てきます。またプラスチックのため、年月が経つと境目や材料そのものが変色してきます。これが歯が汚くなっていく原因にもなるのです。

一回の治療で終了することが可能です。ただし隙間が大きすぎる場合には、歯の大きさのバランスが悪くなったり、強度がうまく保てないためすぐに取れてしまうこともあります。

2.クラウンブリッジ治療

いわゆるきれいな差し歯にする方法です。歯を１周削って、その上にかぶせ物をして、隙間をなくします。前歯の真ん中に隙間がある場合は両脇の歯2本をかぶせる必要があります。歯をけずる必要がありますが、すでに治療済み経験のある歯だと、さらにけずる必要もなく、簡単に治療可能です。セラミックの歯だと治り映えが本当に美しく仕上がります。

3.ラミネートベニア法

歯の表層だけ薄く削り、付け爪のような薄い人工歯を歯の表面に貼り付けます。けずる量も非常に少ない、あるいはほとんど一層しか削らなくてすみます。ただし付け爪のようなものですので、硬いものをかむと欠けてしまったり、歯ぎしりをしたり、咬み合わせによっては向かない人もいらっしゃいます。

4.歯列矯正

矯正装置をつけて歯の位置を動かします。治療期間は他の治療法よりかかりますが、歯をけずることなく隙間をなくして、きれいな歯ならびにする事ができます。隙間のある箇所が多い場合や歯ならびの問題もある方には、おすすめの治療法です。