さとう歯科
JR神戸・高速神戸駅前 徒歩1分
審美歯科Q&A
審美歯科治療、メタルフリー治療とは
- 審美歯科とは、どういう治療ですか?
- 歯の持つ機能を第一に治療を行いつつ、最新技術を用いて本来あるべき美しい歯を取り戻す治療のことです。さらにさとう歯科では、予防歯科という観点からも審美歯科を考えています。むし歯治療も銀歯ではなくセラミックを使用して、結果的に将来むし歯になるリスクを減らせれば、それも「予防歯科」と言えます。
- 審美歯科と一般的な歯科の違いはなんでしょうか?
- 一般的な歯科治療においては、痛い部分を取り除き、機能のみを回復するという、最低限の治療のみです。それで事足りるときもありますが、一歩進んで悪くならないようにするための予防歯科、さらにもう一歩進んで失われた審美性の回復も含めた治療が、審美歯科治療です。
突き詰めていうのならば、全ての歯科治療は審美歯科である必要があります。しかし実際に審美性と健康の回復を共に両立させることは、非常に高度な知識や技術が必要となるため、医院によってレベルには大きな差があります。 また制度の問題で、一般的な保険治療では扱うことのできない材料・テクニックというものもあります。
美しい口元は健康と若々しさ、ポジティブなイメージに影響を与えてくれる重要な要素です。治療を通して口元の審美性を回復し、自信をもって笑えて、心配なく食事などの日常生活を送ることができるようにすること、それが審美歯科の役割だと思っております。
- メタルフリー治療とはどういう治療のことですか?
- 銀歯などの金属を全く使用しない治療法です。先進国においてむし歯治療で銀歯を使っているのは日本のみとなりました。歯科治療で使用している材料は、進歩しているにもかかわらず、未だに保険治療では、戦後つまり70年前と同じものをそのまま使用しています。歯科医療の技術の進歩は、日本では残念ながらあまり反映されていないのが現状です。
また金属の使用は、お口の内だけの問題ではなく、体全体のことを考えても良いとは言えません。最近では歯科治療金属が、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎の悪化、掌蹠膿疱症や蕁麻疹の原因になることがあることがわかってきています。
- 金属アレルギーでも歯科治療はできますか?
- 金属を使用しないメタルフリー治療のセラミックを使えば金属アレルギーの方も心配ありません。金属アレルギーの方が近頃増加してきています。銀歯を入れるまで気が付かなかった方や、急にアレルギー体質になってしまったという方もいらっしゃいます。花粉症と同じで、昨日まで大丈夫であっても、ある日突然発症してしまいます。
金属は、唾液で溶けてイオン化して体内に徐々に取り込まれます。そして免疫反応を起こすと、アレルギー反応を引き起こしてしまうのです。その原因がまさか歯科治療で入れた銀歯であるとは、専門的な知識がないと原因が全くわからず、症状が治らないまま過ごしてしまうこともあります。そして患者さんによっては、銀歯をセラミックに変えたら続いていた炎症が治まったということも多くあります。
体内に蓄積された金属イオンはすぐに減ることがないので、なかなか完治しないのが現状です。だからこそ、症状が発症する前に銀歯をやめてしまうことも予防の一つです。審美性だけでなく、将来の安全のためにもメタルフリー治療は自信を持っておすすめできます。
- 審美歯科治療は、どのような人に向いていますか?
- 歯の色が気になる、歯を失いかめない、歯並びが悪い、つめものが合っていないなど、歯や口元にコンプレックスを感じている方にお勧めです。美しい歯にすることで、あなたの笑顔がさらに輝きます。
- 芸能人のような歯にしたいです。
- 自分のあこがれる美しい女優やモデル、自分の好きなタレントや芸能人のように、美しく白い歯にしたいと思うことは、当然のことです。しかしだからといって芸能人のようにされることは、今一度しっかり治療のお話をした上で進めていきましょう。
芸能人やモデルさんは外見を重要視する職業で、治療時間もあまりかけられないため、問題のない歯にも手を加えて、短期間で治療することがあります。またテレビ映えするためにも必要以上に白くしています。そのような芸能人の方と同じようにあなたの歯もしてしまうと、日常生活においてはあまりにも白すぎて、悪い意味で口元ばかりみんなの目がいってしまうことになりかねません。
見た目はきれいだとしても、健康で何の問題もない歯を削ることは、歯そのものに大きな負担をかけるリスクがあります。後々痛みなどのトラブルの元になりかねません。私が考える美しさは、自然な美しさです。もちろん皆さんが思われる美の考え方もあることもわかっています。そのため治療にあたっては、しっかり方針を決めていく必要があります。芸能人のような審美的な処置をするにしてもできるだけ健康な自分の歯を生かせるようにしていくことをこころがけています。
治療期間について
- 遠方から治療に通いたいのですが、治療期間はどれくらいかかりますか?
- 単に被せ物を製作するというだけでしたら、1回目の診療で歯型を取り、セラミックの人工歯を作製していきます。そして2回目の装着するため、最短で2回の来院で治療可能です。
ただしそれは本当に最短の場合であり、実際には治療計画を立てたり、補綴前処置という下準備の治療も必要なわけであるため、2回で治療完了することは非常にまれです。
一番早いのは、やはり治療計画をしっかり立てて、治療順序を決めて取りかかることが、結果として一番の近道です。遠方から来られる方でしたら、1回1回の治療時間を非常に長くとり、出来るだけ短期間で完了するようにもいたしますので、ご相談ください。
- 今入っている銀歯をきれいなオールセラミックにしたいのですが、治療期間と料金の目安を教えてください。
- 治療期間は、1回の診療にどのくらいの時間を取ることができるかと、治す歯の本数や状態によって大幅に変化します。当然問題が少ない場合はすぐ終わりますし、抜歯も必要な治療も伴う場合は、治療も長引きます。
仮に月に3回の来院で、毎回2時間のご予約が取れるのであれば、4~6ヵ月もあれば十分でしょう。どんな治療でもたいていの場合、6ヵ月もあれば治療完了することがほとんどです。ただしあくまで目安で、1年以上かかることも考えられます。治療費は、多く見積もって1本につき8~15万円です。したがってそれに本数分の治療になります。繰り返しますが、当然歯の状態や希望される治療範囲によって、治療期間と治療費は大きく変わります。さとう歯科では最初に治療計画を立案し、治療費の見積もりと治療期間をお伝えしていますので、ご安心ください。逆にこれぐらいの治療に収めるには、どこまでの範囲治療できるか聞いてくださっても大丈夫です。その範囲内でベストの治療を考えます。
- 治療の期間中、前歯がなくなったりかめなくなったりしないか心配です。
- 治療の途中の段階でもかみ合わせや外観など、日常生活に支障をきたさないようにするために、仮歯をあらかじめ用意しておいて、それをつけていただきます。そのため治療期間中でも、見た目に困ることやお食事やお話など、日常生活で支障が出るような状態にはいたしませんので、ご安心ください。
審美歯科治療について
- 審美歯科は痛くないですか?
- 審美歯科の治療に限らず、さとう歯科では出来るだけ痛くないように無痛治療を心がけています。 特に痛いのは苦手、怖いという方には、審美治療はもちろん、通常のむし歯の治療においても、痛くないように麻酔をして治療を進めますのでご安心ください。
- 審美歯科の効果はどれくらい続きますか?
- 毎日の歯磨きによるお手入れももちろん大切ですが、定期健診でクリーニングを受ける事で効果を持続させる事ができます。さとう歯科では、患者さんに応じた予防歯科プログラムを設けて、長期的に白い美しい歯を持続していただけるようにしています。
- 着色はしませんか?
- セラミックなので着色しません。毎日しっかりお手入れされたら、ほぼ変わることなくきれいに保つことが出来ます。
- 数年前に治療した歯の色が変色してきました。白くできますか?
- もちろん可能です。保険治療の差し歯だと、プラスチックの材質なので、年数が経つと水分吸収し変色してしまいます。すこし歯を削ることにはなりますが、やり変えることで再び白くすることはできます。セラミックの場合ですと、何年経っても変色することはありません。やり変える必要もないので歯も削る必要もなく、結果として歯にやさしい治療となります。
- なぜ歯は変色するのですか?
- 変色には様々な原因があります。ご自身の歯でしたら、一番の原因として加齢が大きく関係しています。歯の色というのは、歯表面のエナメル質(半透明色)とその内にある象牙質(黄褐色)の色で決まります。歯の構造は年齢と共にエナメル質は薄くなり、象牙質の厚みが増してきます。このため年を重ねると、黄色の象牙質の色が目立ち、黄ばんで見えるようになります。他の変色の原因としては、お茶、コーヒー、紅茶、タバコなどによる着色があります。その他にもボールや物にぶつかるなどの衝撃による外傷で歯の神経血管が内出血を起こして、歯が徐々に変色していくこともよくあります。歯の神経が無い場合や、発育期に服用した抗生物質による副作用などが原因のケースも考えられます。
一方差し歯でしたら、差し歯表面の材質の経年劣化や水分を吸収することによって変色していきます。
- 八重歯がとても気になるのですが、短期間で歯ならびを治せる方法はありますか?
- セラミック審美治療なら、わずらわしい矯正歯科治療で用いる器具の装着もなく、短期間できれいになります。ただしその代わりに程度次第ですが歯を削ることになりますので、よく相談をして治療方針を決めてください。
- セラミック治療した歯に、違和感などはありますか?
- セラミックは本物の天然歯に似た色調で、自然な感じで一人一人の歯に合わせて製作していきます。そのため見た目では本物の歯と見分けがつかない仕上がりになりますので、違和感はないと思っていただいて大丈夫です。
- 奥歯に治療した銀歯があるのですが、もとの白い歯のようになりますか?
- 問題なく白くできるでしょう。ポイントは歯の根です。その部分がしっかりしていれば、ほとんどの治療において白くすることができます。
- 審美歯科治療ができない人はいますか?
- ほどんどの方は治療可能です。ただしひどい歯周病の方や歯ならびが極端に悪い人はできません。また歯ぎしりが激しい人も、セラミックが破損する恐れがありますので、マウスピースを付けていただくこともあります。
- 白い詰め物をする治療を繰り返しました。数年すると変色するため、また削っては詰めるという治療を繰り返したため、詰めた部分の範囲が広くなってきて、色も余計目立つようになってきました。なんとかなるでしょうか?
- おそらくコンポジットレジンという詰め物をする治療を何度も繰り返してこられたのだと思います。歯の1/4程度まででしたら、その治療でも問題なでしょう。ただし繰り返し治療されてきた経歴からすると、ご自身の歯自体も少なくなってきていると思います。そうなると強度的な問題もでてきますので、歯を削って全周覆うようなセラミックの被せ物にして方が、審美的にも強度的にも、なにより何回も治療にかからなくて済むという観点からもいいのではないかと思われます。
- 奥歯に保険内で白い歯を入れたいのですが、入れられる場所は限られているのでしょうか?
- 金属アレルギーの診断がある場合は、保険適応で白い歯を入れることも可能なこともあります。ただしその保険で認められている材質ですと強度が弱いので、かむ力が多くかかる奥歯でそれを入れられることは破折のリスクが高いため、当院でその治療はお勧めしていません。
やはり奥歯で白い歯をご希望される場合は、しっかりとした自費治療の材質で治療されることをお勧めします。色調も美しく仕上がり、結果として満足されることでしょう。
- 笑った時に銀歯が見えるのがコンプレックスです。どのような治療をすればよいのでしょうか?
- 銀歯の形や残っている歯にもよりますが、ほとんどのケースでは硬質プラスチックやセラミック治療で白い歯に変えることができ、コンプレックを解消することが可能です。
銀歯の範囲が小さい場合ですと、歯とよく似た色のコンポジットレジンをいうプラスチックをつめる治療が可能です。1回の治療で完了します。一方銀歯の範囲が大きい場合は、歯の一部あるいは全周を覆う形態の差し歯になりますが、問題なく治療できます。
- 口を開けると銀だらけなので、恥ずかしくずっと悩んでいます。せめた数本だけ白い差し歯にする事も可能ですか?
- 人から見える、特に目立つ部分のみの治療もできます。もちろん気になる歯を全部治療するのがベストですが、歯を全部治療するとなると治療費も高額になり、治療期間もかかります。特にあなたが気にされている歯の治療のみも可能です。逆にこれぐらいの治療費に収めるなら、どこまでの範囲治療できるか聞いてくださっても大丈夫です。その範囲内でベストの治療をご提案できます。遠慮なくご相談ください。
- 歯の治療をしたのですが、左右で治療した歯の形や色が違っていてとても気になります。もう一度治療しなおして再製作した方がいいのでしょうか?
- 治療した後の左右の歯の形や色が違うのが気になるとのことですが、奥歯でしたらかみ合わせの関係上左右まったく同じ形にならないことも当然あります。きれいな歯ならびですと、ほぼ左右対称にもなります。ただし歯と歯同士は機能的にかみ合っていなければなりませんので、歯が少し傾いて生えていたりすると、左右非対称であってもおかしくありません。ただしかみ合わせがおかしかったり、歯と歯の間に食物がはさまりやすいといった問題があるならば、作りなおされた方がいいでしょう。
これが前歯のお話になってくると違ってきます。前歯の左右非対称や色調の違いは、審美性に大きく影響を与えます。いくらかみ合わせが重要と言えども、前歯部に関してはそればかりも言えません。機能性とともに審美性も考慮しなければならないので、出来る限り左右対称にした方がいいでしょう。
- 最近前歯に違和感を感じます。以前治療した際、むし歯が深いと言われていました。違和感の程度は軽いのですが、どういった治療になるでしょうか?よろしくお願いします。
- おそらく以前のむし歯が深くて、徐々に歯の神経に影響を及ぼし炎症を起こしていることが考えられます。場合によっては神経を抜く必要があるかもしれません。治療している程度にもよりますが、範囲が小さいようなら一部分だけの詰め物でも治療可能でしょうが、審美的、強度的なことも考慮するならば、差し歯にした方がいいかもしれません。
- 以前むし歯になり神経を抜いたのですが、最近歯の色が黒茶色なってきて困っています。神経がない場合でもセラミックにできますか?
- 神経を取り除いた歯は、健康な歯と比べて強度的に弱くなっています。血流がなくなり、水分がなくなるからです。そのため歯を破折しないようにするため、さらに変色による審美障害を防ぐためにも、速やかにセラミッククラウンを装着することが望ましいでしょう。神経を取り除いた歯こそ、セラミックをいれられることをお勧めします。
- 銀歯が気になっているのですが、目立たなくすることはできますか?
- 可能です。状態によっては補綴前処置といって、下準備の治療が必要となることがありますが、ほとんどの場合において、銀歯を外してセラミックなどの審美歯科治療をすることで目立たなくすることができます。
- 詰めたところがキャラメルで取れてしまいました。よくあることですか?
- いくつかの原因が考えられます。丁寧につくり、しっかりと接着させた詰め物は、普通すぐには取れません。それが取れたのなら何らかの原因があります。
- (1)詰め物の形が悪い
- (2)接着力が弱くなった
- (3)完全にくっつく前だった
- (4)詰めたところの内部でむし歯が進行した
といった原因が考えられます。
- (1)は削り方が悪かった、型どりの仕方が悪かった、詰め物が薄すぎて強度的に弱かったことなどが考えられます。
- (2)は経年変化によるものです。
- (3)ですが、治療直後の接着剤が完全に硬化するまでにキャラメルなどを食べたらいけません。治療後しばらくはキャラメルやガムはやめてください。
大きな問題となるのは(4)です。詰めたものと歯の間にむし歯ができたために、接着剤が溶け出してしまい詰め物が取れてしまうケースです。このような場合は、むし歯治療をしっかりした上での再治療となります。治療した後の部位なので、むし歯が進行するまで気付かないこともあります。定期検診で早期発見できることもありますので、定期的に受診してください。
- 歯が欠けてしまいました。強力な瞬間接着剤でつけていいですか?
- それは絶対にやめてください。一時的にくっついたように見えても、かむ力には耐えられなく必ずまた外れます。また破折面に接着剤がついてしまい、元の位置にぴったり合わなくなってしまいます。そうなると歯医者ならきれいに治せたかもしれないものでも、治せなくなってしまいます。
転んで前歯が欠けてしまった、休日で歯科医院も空いていない、仕事が忙しい、だったら接着剤で付けてしまえばいい、と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。実際、接着剤メーカーには「工作用の強力接着剤で、欠けた歯をつけても大丈夫?」という問い合わせがあるそうです。しかしそれは絶対にやめてください。ものをかむ力には耐えられません。
欠けた歯を強力瞬間接着剤でつけてきた患者さんを何度か治療した経験がありますが、うまく治療できることはほとんどありません。接着剤をつけることにより破折面の状態が悪くなり、きれいに治せたであろうものでも、瞬間接着剤をつけてしまったことで再治療になってしまいます。また工作用の接着剤を口の中にいれると炎症を起こす可能性があります。できれば欠けた歯を持って、早く歯科医院に行ってください。欠けた歯の状態が良ければ、残っている歯にくっつけて治せる可能性もあります。どうしても使えない場合は、自分の歯の色に近いコンポジットレジン治療やセラミック治療などをするしかありません。
- ホワイトニングについて知りたいのですが・・・?
- ホワイトニングとは、歯の表面から漂白する方法です。
歯科医院でおこなうオフィスブリーチングと、患者自身が自宅で行うホームブリーチングの2種類あります。さとう歯科ではホームブリーチングを主におこなっています。
- どんな人でもホワイトニングはできますか?
- ほとんど可能ですが、むし歯がある場合や重度の歯周病がある場合は、それらの治療を優先しなければなりません。妊娠中・授乳中の方、ひどい知覚過敏の方などもホワイトニングはできません。また患者さんの歯によっては、それほど効果が期待できない場合もあります。歯科医師に相談して、あなたがホワイトニングできるかどうか、効果が期待できるかを判断してもらい、治療に取りかかってください。
- ホワイトニングは安全ですか?
- ホワイトニング剤の主成分は「過酸化水素」または「過酸化尿素」であり、米国食品医薬品局(FDA)でも成分の安全性を保証しています。歯科医師の適切な指導のもとで使用すれば、歯や歯肉に悪影響を及ぼすことなく安全に使用することができます。
歯に悪影響はありませんが、薬剤の刺激により知覚過敏といって、水などがしみやすくなる事はあります。ただしホワイトニングを一旦中止すれば、大抵の人は回復しますので大丈夫です。早く白い歯にしたいため、ホームホワイトニングで、使用量や使用時間を守らなかった場合には、歯の神経が過敏になってしまい知覚過敏症状が起きやすくなります。またひどい場合は回復しないことがあります。必ずご使用条件守ってください。
- ホワイトニングの効果はどれくらい持続しますか?
- あなたの歯の質や生活習慣によって異なりますが、6カ月から1年ぐらいです。しかしタバコやコーヒー、紅茶、ワインなど着色の原因になるものを日常的に飲まれている場合は、元に戻りやすいです。定期的な歯のクリーニングやもう一度ホワイトニングをすることで、再び白くなります。
- ホワイトニングをしても白くならない場合もありますか?
- 患者さんによっては、白くならないこともあります。そういった場合は、ハイブリッドレジンやセラミックなどの審美歯科治療にて、歯を白くしていくことになります。
種類、材質について
- セラミックという言葉を耳にしますが、セラミックとはどういうものなのですか?
- セラミックとは簡単に言えば陶器です。身近なところではお皿やコップもそうですし、ロケットや自動車、建物など色々な場所や分野で用いられています。強度があり、汚れも付きにくいからです。歯科医療においては、歯の色に合わせて近い色を再現しながら陶材を盛り付け、歯をつくっていきます。歯の先端の視線な透明感から根元の黄色味までグラデーションの変化まで美しく再現することができ、変色もなく、耐久性にも優れる、審美歯科には欠かせない素材です。
- オールセラミックとはなんですか?
- オールセラミックとは、「すべてがセラミックのみで製作されたかぶせ物や詰め物」のことです。従来の歯科治療においては、金属を使用することがほとんどでした。しかし金属を使用することの弊害が取り上げられるようになり、極力金属を使用しないメタルフリー治療が推奨されるようになってきました。天然の歯と近い透明感があるため審美性に優れており、金属を使わないので金属アレルギーなどの心配がない、体に優しい材料です。
- セラミックやジルコニアを選ぶ理由について教えてください。
- 金属やプラスチックの材質と比べて多くのメリット、長所があります。
- 天然歯と同等の透明感や輝きをだすことができる
- 強度があり、耐久性に関しても十分な強度がある
- 変色がおこらないこと
- 光を透過させるため、透明感があり非常に美しい
というように、美しい歯に仕上げるには欠かせません。またさとう歯科では金属アレルギーに対しても注目しています。セラミックやジルコニアだと金属を使わずに治療できるため、金属アレルギー反応を起こしません。アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)といった皮膚病の治療や予防にもなるからです。
- 白い歯の素材はなんですか?
- 大きく分けて、セラミックかコンポジットレジンに分類されます。
どちらも一見同じように見えますが、全く違った素材です。セラミックは、天然歯に組成が近く、金属よりも身体に優しい素材です。強度・耐久性があり、変色もしにくいです。一方コンポジットレジンはプラスチックの材質で、強度は劣ります。また吸水性があるので、経年的に変色していきます。
- CADCAMとはなんですか?
- CADCAMとは、これまで歯科技工士が製作していたかぶせ物や詰め物の製作の一部を、機械によって行う技術のことです。
- 奥歯の詰め物を、セラミックインレーに変えたいと思ってます。すべてコンピューターで作る方法があると聞いたのですが、従来の治療法との精密さ、色の適合、強度で比較を教えて下さい。
- 従来、詰め物は歯科技工士が製作していました。しかし最近ではコンピューター技術が進歩して、すべて機械で製作することも可能になりました。三次元光学データーにて歯の形態を読み込み、画像解析を行いながら、詰め物を製作していきます。しかし歯の形態を読み込むのにカメラでデータを撮影していくのですが、カメラの位置による誤差が出やすいのも事実です。一日で詰め物が完成するという謳い文句で売り出し宣伝していますが、技工士の製作物と比較した場合、格段に適合性、精密度、審美性は技工士の製作したもののほうが勝っています。強度は同等でしょう。
コンピューターでの作る最大の利点はその日に製作物が装着できるという点です。1週間仮の詰め物で我慢していただけるのであれば、技工士の製作する方をお勧めします。
- セラミックインレーとハイブリットセラミックインレーの違いはなんですか?それぞれのメリット、デメリット、治療方法等について教えてください。
- むし歯がそれほど大きくなく、まだ健全な歯の部分が多く残っている場合、インレーという詰め物でむし歯を取り除いた部分を詰める治療を行ないます。保険治療のインレーの場合には銀色の金属を使用しますが、審美面や金属アレルギーなどの問題などを考えると理想的なものとはいえません。より理想的な治療を望まれる場合、保険適用外にはなりますがセラミックやハイブリッドセラミックといった材料を使って治療されることになります。歯の色に合わせた白く美しいインレーを作ることが可能です。
セラミックインレーは、すべてセラミックにて製作されたインレーです。一方ハイブリッドセラミックというのはレジンというプラスチックの材質にセラミックを混ぜたものです。従来のレジンという材料に比べ、審美性も耐久性もあります。そしてセラミックほど硬すぎず、本来の歯の硬さに近くなっています。ただしプラスチックなので変色はしていき、耐久性もあるものの破折のリスクはあります。精度の面ではほぼ同じと考えてもいただいて大丈夫です。
- 「クラウン治療」、「ブリッジ治療」とありますが、違いはどういうところなのでしょうか?
- 「クラウン」とは、CROWN、すなわち「王冠」のことです。むし歯などにより歯の多くを削った際に、歯が破折しないように歯全体を覆い被せるために使用されます。
「ブリッジ」とは、BRIDGE、すなわち「橋」のことです。歯と歯の間にある歯が失われてしまった際に、欠損した両側の歯を橋脚と見立て、連結されたクラウンにより欠損部位を補う治療です。
自費治療、保険治療について
- 保険治療と自費治療で使用される材質の違いがよくわかりません?
- 材質、種類によって保険治療では使えない材質があります。保険治療の範囲内で使用できるものは大きく分けて金銀パラジウム合金、レジンプラスチックの2種類が用いられます。前歯のような審美性を要する部位には、セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックが最も適しているのですが、残念ながら保険治療では2つとも適応外で使用できません。
自費治療ではあらゆる理想的な材質を選択することができます。
- 保険治療の材質について教えてください。
- 保険制度では、使用できる修復材質が限られています。主に金属(金銀パラジウム合金)とコンポジットレジンというプラスチックの材質で治療していきます。
コンポジットレジンは白い詰め物ですが、どんなにきれいに仕上げたとしても材質の性質上、劣化が起きて1~2年で黄色く変色が進んでしまいます。また強度が劣るので、すぐに摩耗してしまうという耐久性の問題があります。
金属は長年使われてきた材質なのですが、金属色であるため歯に自然な感じを与えることは不可能です。金属は耐久性はあるものの、金属アレルギーやアトピー性皮膚炎を誘発する恐れがあり、先進国での歯科治療ではあまり使用されなくなってきています。
- 自費治療の材質について教えてください。
- 自費治療の材質はおもにセラミックを使用して治療していくことが多いです。もちろん金属を使用することもありますが、保険治療での金属と比較しても強度もあり、金属の組成成分もはっきりとしています。一見同じような金属に見えますが、中身は全く違います。ゴールドを使うこともあり、金属の中では軟らかい部類なのですが、適合性が格段に優れており、むし歯にもなりにくいです。
審美歯科治療となると、金属ではなく審美歯科の代名詞であるセラミックでの治療になります。セラミックにもいろいろと種類があり、ジルコニアというものやレジンと組み合わせたハイブリッドセラミックなどがあります。治療部位や詰め物の大きさ、そして透明感や色調の出し方によって適したセラミックを選択して治療していくことになります。
- セラミック治療は、保険がききますか?
- 保険では適用されない材質を使用していますので、自費診療になります。自費診療で使用するセラミックは変色もせず、透明感のある白さを表現できます。そのため自分の歯と変わらない仕上がりになります。
- 審美歯科治療は保険適応ですか?
- 審美歯科治療においても、残念ながら保険適応ではございません。
- なぜ審美歯科治療やセラミック治療には保険診療が適応されないのでしょうか?
- 予防や見た目の改善など、病気以外の治療には原則、保険が適用されません。日本の健康保険は、病気に対する治療が目的なので、残念ながら何らかの病気でなければ保険医療となりません。保険は人が生きていく上での最低限の治療と定義されていますので、治療の数年後の結果や、見た目といった点は特に考慮されていないのです。あくまでも機能すれば良いというのが考え方です。
「歯の色が悪い」「歯ならびをよくしたい」などはある意味病気ではないと判断されるため、基本的に保険対象にはなりません。そのため「美しい歯」のための治療には保険が適用されないのです。
また被せものやつめ物の材質によって保険が利くものと利かないものに分けられています。セラミックやハイブリッドセラミック、ジルコニアやゴールドなどは、保険が認められていない先端医療の材質なのです。
- なぜ保険外の治療ばかり勧めるのですか?
- 保険内では最高の治療はできないからです。「儲け主義なのでは」と誤解されるかもしれませんが、実は保険治療の制限が多くの歯科医師を悩ませているのが現状なのです。歯科医師は最良の治療をしたいと考えていますし、みなさんも最良の治療を受けたいと考えらていると思います。
しかし保険治療内ではどうしても難しく制限があります。国が定める技術料の診療報酬が20年以上も据え置きのまま変わっていません。「この材料が、この治療方法が保険に適用になればよいのに」と思う項目も多くあります。
実際に私自身が治療して感じることは、やはりセラミックを使って、質のよい接着剤を使えば、より自然な歯が入り、長持ちします。やはり良い治療は、やはり良い治療なのです。
もちろん患者さんの経済的事情もありますので、保険も自費もどちらも正確な情報を伝え、最終的な選択はあなた自身に委ねることになります。
自費診療なら最善の治療ができる。それを伝えないまま保険だけで済ませてしまうのは逆によくないことだと考えています。そんな良い治療があるなら、最初からそうしていたとおっしゃる方もいらっしゃいます。患者さんにいくつかの治療方法を提供するのは歯科医師としての義務だと考えています。
- 同じ内容の治療なのに、治療費が歯科医院によって違うのはなぜですか?
- 自費治療は歯科医院によって自由に決められるので、医院差があります。新しい材料や最新の治療方法が出るため、たとえ同じオールセラミッククラウンでも使われる素材が違えば治療費は前後します。また都心なのか地方なのか、提携する歯科技工士の技量レベルによっても治療費は異なってきます。いい歯を作ろうとすれば、時間をかけた精密な治療が必要となりますし、熟練した歯科技工士が多くの手間やプロセスをかけて丹念に仕上げます。また保障期間も医院によっても違ってきます。それが自費治療費に反映されるわけです。決して安い治療費とは言えませんが、そのぶん長期的にわたってトラブルもなくいい状態を維持できるわけです。
しかし何事にも、相場というものがあります。極端に高かったり、安すぎる場合は注意が必要です。何か手が抜かれていたり、何かあると思って良いのではないでしょうか。良いものにはそれだけの理由があるのです。
- 治療費の相場はどれくらいですか?
- 主なセラミック治療費や自費治療費の相場をまとめてみました。
- ハイブリッドインレー:3~5万円
- キャスタブルセラミックスインレー:5~7万円
- セラミックインレー:5~8万円
- メタルボンドクラウン:8~15万円
- ゴールドセラミッククラウン:8万~12万円
- ハイブリッドセラミッククラウン:6~12万円
- オールセラミッククラウン:8~15万円
- ジルコニアオールセラミッククラウンレイアニング:8~20万円
- ゴールドインレー:4~7万円
- ゴールドクラウン:6~12万円
結構な幅があります。私が調べた印象からいうと、東京が全体的に治療費が高く、次いで大阪、名古屋、福岡などの都会が高かったです。突出した治療費も東京の歯科医院でした。もちろんの技術的なものや税込価格表示であるところもあり、参考程度にしてください。
- 保険治療と自費治療の違いは使用される材質だけなのですか?
- 違います。よく保険と自費との違いの説明で、材質のことを説明される先生が多いですが、それだけではありません。材質はもちろんのことですが、その他目には見えない部分も含めて、多くの違いがあります。まず製作工程です。差し歯を作る際に歯型を取りますが、正確に歯の形を再現するためにも、寸法変化の少ない材料で歯型を取ります。元の歯と大きさの違う模型で差し歯を作ってもぴったり合うわけがないからです。また製作にあたっても、マイクロスコープを用いて精密に製作していっています。これはとんでもなく手間がかかる地道な工程ですが、良いものを完成させるには欠かせません。
さらに重要なことは、一人の患者さんにかける治療時間です。同じ内容の治療をするにしても、保険診療では数をこなさないと採算が取れないため、スピードを上げて治療していきます。一方、自費治療の場合ですと、十分な時間を取って、正確に、確実に治療を進めていきます。私はこれが診療において一番重要なことだと考えています。スピードを上げて急いで治療するのと、ゆったりとした気持ちで、落ち着いて診療に取り組む。どちらが良い結果が得られるかは言うまでもありません。
医院選び
- 審美歯科医院を選ぶポイントについて教えてください。
- 治療技術があることはもちろんのこと、誠実さや話しやすさも重要です。信頼できる先生かどうかを判断するのは難しいことですが、いくつかのポイントだけをあげておきます。
ドクター選びのポイント
- メリットだけではなく、デメリットも話してくれる
- 治療の選択肢をいくつか提案してくれる
- かかる治療費や治療回数の目安を事前に話してくれる
- 自信を持って話してくれる
- 治療をせかさない
審美歯科治療をされるとなると、治療費も決して安くはありません。そのためよく話し合って納得されたうえで治療をされるべきでしょう。中には状態が悪いと必要以上に怖がらせたりして、治療をすぐするようにせかしたりされる事もあると聞きますが、少しでも心に引っかかることがあれば、遠慮なく質問するべきです。そのためには、あまり高圧的な雰囲気でなく、話しやすい先生がいいでしょう。
クリニック選びのポイント
最近は高級ホテルのように内装が豪華な歯科医院もありますが、歯科医院が治療するわけではありません。豪華だからといって、あなたの歯がきれいになるわけではありません。だからと言って汚くていいわけではありません。医院として清潔であればいいでしょう。
たまに患者さんがいわれるのが歯科医院が家の近くだった来たと言われることがありますが、お口は身体の大事な一部です。ですのでしっかりとした歯科医院を選ぶ必要があると思います。しかしあまりにも遠くから通院されるとなると大変です。そういった事情の場合は、短期間に集中して治療できるかどうか聞かれるといいでしょう。さとう歯科でもそのような対応をさせていただいてます。
知識、治療技術はあってこその前提でポイントをあげましたが、それ以外のこととなると、最後に行き着く所はその先生の誠実さ、どれだけ信頼できるかだと思います。私はよく話し合って納得されたうえで治療をすすめていきたいので、疑問に思ったり、気になることがあったら何でも聞いて欲しいと思っています。
保証について
- セラミックの寿命はどれくらいですか?
- 10年を1つの目安とお考えください。環境・条件によって変わりますが、実際にはそれ以上お口の中で問題なく経過することが多いです。20年以上入れられている方も大勢いらっしゃいます。ただし条件や環境によっては、これより短くなるし、逆に長く保つこともあります。
その条件と環境とは以下のようなことです。
- 歯科医師の治療技量
- 正しいかみ合わせにできたかどうか
- しっかり接着できたか
- 自分の歯の根をできるだけ残して治療できたか
- セラミックと自分の歯との境目はなめらかか
- 歯磨きなど口腔ケアをしっかりしているか
- 歯科医院で定期的なクリーニング、メンテナンスとチェックをしているか
などです。どれも重要ですが、私としては4つ目の「自分の歯の根をできるだけ残して治療できたか」は重要な要因であると考えています。もともとが悪い状態の歯だと、いくら頑張って治療したとしても、通常よりかは当然長持ちしますがやはり条件は悪いです。
最近ではセラミックの質が向上しているので、人工歯自体の耐久年数は延びてきています。しかし同じ治療をしても、長持ちする人としない人もつ人がいるように、日々のお手入れによって、耐久年数はかなり変わってきます。またかみ合わせも関係します。年を重ねるとともにかみ合わせの状態は変わるからです。少なくとも1年に1回は歯科医院でクリーニングとともにかみ合わせの確認してもらうことが大切です。かみ合わせが悪いと、一部の場所に負荷がかかり、セラミックが欠けたり剥がれたりするリスクが高まります。また土台の歯をの健康を保つために日々のケアなども重要です。
きちんとメンテナンスを継続していれば、セラミックは天然歯と同様ずっと残すことが出来る材質です。天然歯と同じように毎日大事にお手入れしていれば、それだけ長く使っていただけることができます。
- セラミックの歯は、割れたり、変色はしてしまうのでしょうか?
- セラミックは長期間問題なく持つことがほとんどですが、やはり「物」であるため当然割れたり、欠けたりすることはあります。安定した環境であれば10年以上持ちます。しかし口の中は異物、温度変化、様々な強いかむ力などの影響を受ける場所です。特にかむ力の影響は非常に大きく何か硬いものを噛んでしまった場合など、ヒビが入ったり、表面が剥離したり、割れてしまったりといったことは起こる可能性があります。また歯ぎしりや食いしばりを良くされる方も注意が必要です。寝ている時などには異常なかむ力がかかりますので、割れてしまいます。そのため睡眠時にマウスピースをつけていただくこともあります。
なおさとう歯科のセラミック治療には保障期間が設けてありますので、治療選択の判断材料としてご参照ください。
色調についてですが、タバコやコーヒー、ワインなどの嗜好品によって着色してしまうことはありますが、変色をすることはありません。
- 銀歯はどのくらいもちますか?
- 銀歯は4~8年といわれています。もちろん状態によって変化します。
- 保証はありますか?
- はい、あります。自費治療のセラミック治療についてはすべて3年間の保証が付いています。ただし、定期検診に通っていただき、メンテナンスをしていただいていることが条件となります。